大学四回生の夏、僕は寝台列車で旅に出ることにしました。
寝台特急日本海号で京都を出発し、翌朝青森に到着。周辺を観光して一泊し、翌日青森から新潟へ移動。
新潟から急行きたぐに号で京都へ戻ってくるという、JR西日本の寝台列車を活用したシンプルなものです。
なんとなく、今乗らないと次の夏には廃止されちゃってるような予感がしたんですね(予感的中)。
その予感に突き動かされた計画でして、それに備えてバイト代を貯めたり、現地での行動プランを練ったりしていました。
そこに親から「下の弟も連れて行くなら運賃を出す」との言葉。もちろん承諾。
そんなわけで資金面で余裕が出たのと、弟の面倒を見やすそうだということで、行き帰りで使う列車はどちらも二段式のA寝台を利用することに。
出発予定日の1ヵ月前、JRの指定席券が売り出される日。販売開始の10時にみどりの窓口に通う毎日。
夏休みということもあってなかなかA寝台を上下で取れず、通い始めて3日目に、ようやく土曜出発月曜帰着のきっぷを買うことができました。
青森駅近くのホテルを予約し、八甲田丸見学、三内丸山遺跡見学を目標にしてプラン作成。