2011年の初冬あたりだったか、寝台特急日本海・急行きたぐにの廃止が発表されました。
そろそろだろうなと感じていましたが、少なくとも北陸新幹線全通までは存続するだろうと思っていたので、寝耳に水でした。
夏休みに日本海・きたぐにを利用して青森を旅した後、またいつか行こう、寝台列車にもう一度乗ろうと思っていたので、いてもたってもいられず、すぐに計画を立てました。
冬休みはアルバイトだったので、春休みをめどに計画。
しかし、2月ともなると本格的な寒波がやってきて「大雪のため運休」なんて事態になりかねないし(2011年の冬はたいへんな豪雪で運休頻発でした)、さらに廃止される3月が近づくと葬式鉄が押し寄せて、きっぷの手配が困難になるばかりか、マナーの悪い客が集まってくるのは容易に想像がつきます。
そういうわけで、大学生活最後の授業が終わる1月20日の金曜日に、出発することに決定。
翌週の期末試験やレポートは眼中になし。単位は余るほど取得していたのでw
当初の旅行のプランは次の通り。
初日は、なるべく長時間乗るために、京都から新潟とは逆方向に向かい、始発の大阪駅から急行きたぐにに乗車。
二日目は列車を乗り継いで青森の浅虫温泉へ行き、そこの温泉宿で一泊。
三日目は三沢から、3月廃止予定の十和田観光電鉄を往復で乗車して、三沢から青森へ戻って寝台特急日本海に乗車。
最終日の朝、大阪に到着後、折り返して京都に戻るというものです。
ほぼ、夏の旅行のルートを反転しただけなので、面白みに欠けるのですが、ひねりを入れるために、大阪→(急行きたぐに)→新潟→(新幹線)→東京→(寝台特急あけぼの)→青森→(寝台特急日本海)→大阪という行程にすると予算オーバーになったので断念。
2011年8月の日記はこちら
2011.08.27 寝台特急日本海・急行きたぐにで行く青森の旅 その1 日本海乗車2011.08.28 寝台特急日本海・急行きたぐにで行く青森の旅 その2 寝台列車の目覚め2011.08.28 寝台特急日本海・急行きたぐにで行く青森の旅 その3 八甲田丸を見学2011.08.28 寝台特急日本海・急行きたぐにで行く青森の旅 その4 三内丸山遺跡へ2011.08.29 寝台特急日本海・急行きたぐにで行く青森の旅 その5 ねぶた&新潟へ移動2011.08.29 寝台特急日本海・急行きたぐにで行く青森の旅 その6 きたぐに乗車2011.08.30 寝台特急日本海・急行きたぐにで行く青森の旅 その7 京都帰着
22時台の新快速で京都駅から大阪駅へ。
一旦改札を出て、青森までのきっぷで入場して、北陸方面ホームへ。


きたぐには大阪駅の一番奥にある、最近改修された11番ホームから発車です。
入線10分ほど前にホームに上がると、きたぐに待ち、サンライズ待ちのお客がちらほら。
それ以上に多いのが、反対側のホームから撮影しようとする撮り鉄集団(撮ってないで乗れよ…)。
入線時間が近づくと、だんだん親子連れが増えてきました。そこそこ良い位置に立ってカメラを構えていたものの、どんどん割り込まれてしまって埒が明かないので、撮影はほぼ諦めて待つことに。

大阪23:27発 501M 583系 急行きたぐに 新潟行き
23時ごろに入線してきました。先頭部分は人だかりで、どうしようもないので一枚だけ撮影。
ビジネスマンらしき人、記念に乗りに来たお父さん+子供、帰省のために利用している風な人など、まだまだ「葬式鉄」っぽい人は少なめでした。
ちなみに、反対側のホームで撮影していた人たちですが、きたぐにの隣に207系の普通列車がほぼ同時に入線してきて、残念なことになってましたw

サイドのロゴ

モハネ583-45
モ=モーターの付いた車両
ハ=イ(一等車…廃止)・ロ(二等車…現在のグリーン車・A寝台)・ハ(三等車…現在の普通車・B寝台)のうちのB寝台
ネ=寝=寝台車
そう、今回はB寝台に乗ります。それも電車三段寝台の最上段。

側面の方向幕…ズレてる…
発車まで20分ほどありましたが、人をいれずに車両だけ撮影できる見込みも無いのでさっさと乗り込みます。
人が多かったので、通路等の撮影は割愛。そのあたりの写真は2011年8月の日記「その6」にあります。

屋根のアールが付いたところが三段寝台の上段になります。
身長169cmの僕があぐらをかいて座ってみると、一番廊下よりの高さが稼げる場所でも首をかしげないと無理。
どうせ寝るだけの利用なので、これで充分といえば充分ですが、飲み物を飲むのはかなり難しいです。

お客さんが立ってる高さに下段が、顔の高さに中段があります。中段もかなり厳しそう。

B寝台はカーペット敷きで、ビニールのスリッパが用意されてます。

発車前に車掌さんがやってきて、検札と行き先の確認をします。
途中駅で降りる人をチェックして、寝坊しないように起こしてあげるのも車掌さんの役目です。
車掌さんの後ろのアコーディオンカーテンの中はスキー板置き場。右側は大きな手荷物置き場です。
もともと、スキー客向けのシュプール号も担当していた車両なので、こういった装備が残っています。
盗難等に関しては自己責任ですが、手荷物置き場は折りたたみ自転車くらいなら余裕でしょう。スキー板置き場も、夏場や閑散期で客が少ないときはロードバイクくらいなら置けそうです。


もう少し時間があるので車外を少し撮影。
23時27分、急行きたぐに号は新潟に向けて出発しました。
京都に着くまでは、親子連れや撮り鉄の人たちがカメラ片手に車内を行き交っていました。
乗客たちは思い思いに寝台でくつろg…スペースも無いので、寝るしかありませんw
京都駅を出て、しばらくしたあたりで寝てしまいました。
つづく
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