自分が在籍していた大学は仏教系だったので、必修・任意それぞれに仏教に関する授業が用意されていました。
一回生後期、比叡山延暦寺についての講義の中で、「観光客が多いのは根本中堂です。でも、みんなここだけ見て帰っちゃうんですね。是非、その奥の横川中堂にも行ってみてください」と講師がおっしゃっていた言葉がずーっと頭に残っていたのです。
調べてみると、延暦寺一帯は有料道路の
比叡山ドライブウェイと
奥比叡ドライブウェイで結ばれていて、移動は路線バスかシャトルバス、あるいはマイカーのみ、バイクは山頂より奥の奥比叡ドライブウェイ区間が日・祝通行禁止、125cc以下の二輪車も通行禁止。また、歩行者は立ち入り禁止なので、移動には山道を歩かなければならないという。
当時は免許もお金も無かったので、行きたいけど行けないなーって感じで心に留めておいたんですね。
さて、卒業してしまった今。時間がある、免許がある、バイト代の残りがある、ということでレンタルバイクを借りて自分の運転で行ってみようということに。
計画にはバイクの先輩かつ、自転車でもお世話になってる某K氏が食いついてきたので、同伴していただくことに。
いっぺんマルチの250ccに乗ってみたかったということもあってホンダ・ホーネットを
レンタルバイク京都中央で借りました。
K氏は、当時購入を考えていたSV650Sと同じエンジン(正確にはボアダウン版)を積んでいるということで、スズキ・グラディウス400をレンタル。
出発してすぐは、ちょっと天気が良くないなぁという感じでした。

市内のコンビニで一旦休憩。
西大路春日にあるレンタルショップから、三条通→千本通→今出川通→白川通→御蔭通と走り、志賀越道→山中越とワインディングへ。
免許を取ってから初めての峠道でしたが、それほど怖い思いをせずに走れました。
ただ、上りのカーブ手前でどうやってシフトダウンすればいいのか、いまいち分からないままでした。こればっかりは練習を重ねるしかないんでしょうけど。
ショップから30分ほどで比叡山ドライブウェイの入り口、田の谷峠料金所に到着。
ここからは有料道路になり、比叡山山頂に向かって上っていくことになります。


あっという間に最初の展望ポイント、夢見が丘駐車場に到着。
晴れていればもっときれいに大津市街が見下ろせるんですが…
一枚目はいつも使っているソニーDSC-H1で、二枚目は家族が買い替えたパナソニックDMC-TZ20で撮影したものです。けっこう写りに違いがありますね。
本当は、ここの売店でラベンダー風味のソフトクリームを売ってるんですが、残念ながら平日で店が閉まっていました…


次の展望ポイント登仙台。山科方面は霞んではっきり見えません。
登仙台からは一気に比叡山山頂の駐車場を目指します。
初めて乗ったホーネット、雰囲気が教習所のCB400に近いので、乗っていて安心感がありました。
それほど飛ばさなくても、回すだけでいい音が楽しめるというのも素晴らしいですね。もう生産してないのがとても残念…

比叡山山頂から、京都・大阪方面。今にも泣きだしそうな空…
ここでちょうどお昼になり、雨が降り出したので、食堂でうどんを食べながら雨宿り。
そして、食べ終わる頃に雨がやむというナイスタイミングっぷり。
次は比叡山延暦寺東塔を目指します。ここに有名な根本中堂があるのです。

東塔駐車場にて。
延暦寺の施設群は東塔・西塔・横川と三カ所に分かれていますが、全て拝観できる券は550円で買えます。


この階段を降りたところが、よくニュースなんかで流れる根本中堂。


阿弥陀堂と東塔。
東塔周辺をぐるっと歩いて、西塔に向かうあたりで雨が降りはじめました。
そんなわけで、写真撮影もせずに足早にお参りしてまわるハメに…
西塔にたどり着いたところで雷が鳴りはじめ、山の天気って怖いなーとしばし雨宿り。
少し落ち着いたところで横川中堂に向かいます。

横川中堂に到着するとまた雨が降りはじめ、ここでもささっとお参り。
講師の話していたとおり、根本中堂のある東塔に比べると、西塔も横川も人が少なく、しーんと静まり返っていて神妙な雰囲気でした。
それぞれの建物の印象が少しずつ違うのも見比べて面白いところでしょうか。晴れているときにじっくり回りたいなぁ。。
横川を出発して、そのまま仰木料金所を通っておごと温泉方面に抜けても良いのですが、レンタルバイクというものは返却時間があるので引き返すことに。

途中、峰道レストランの駐車場で休憩。高島方面は真っ白で何も見えません。
寒い山の上だと缶コーヒーが美味いのなんの。


対岸の草津にある矢橋帰帆島あたり。二台のカメラで撮り比べ。
古いけど、ソニーのDSC-H1はさすがの表現力。


北方向を二台のカメラで撮り比べ。



伝教大師像。三枚ともDMC-TZ20で撮影。
どうやらオートで撮影すると、陰の部分の暗さが際立ってしまうようです。



DSC-H1・DMC-TZ20・IS06(スマフォ)で撮り比べ。
そうこうしているうちに、いい感じに晴れてきたので、ドライブウェイを下って田の谷峠料金所へ。
有料ですが、平日はクルマもほとんどおらず、広々としていて走りやすい道路でした。
125cc以上なら、日・祝以外は奥比叡ドライブウェイも含めて二輪車OKなので、自分のバイクを手に入れたらまた走りに来たいと思います。
料金所を出て、真っ直ぐショップに帰るとちょっと早すぎるということで、山中越を大津まで走り抜けてみることに。
狭いうえに交通量も多く、クルマにべったり貼りつかれたりと少々怖い思いをしましたが、無事に走ることができました。
昔、ここを自転車で通って琵琶湖に抜けようかと計画したことがあったんですが、やらなくて正解だったと思います…狭すぎる。。
大津から京都方面に向かって山中越を引き返し、元来た道をのんびり走ってショップに戻りました。
もっとバイクの運転上手くなりたいなーと。そのためには練習時間、もとい自分が自由に乗れるバイクが無いとなかなか厳しいですね。
ひとまず、ずっと行ってみたかった比叡山の奥まで探検できたのでヨシ。
支出
・レンタルバイク ホーネット(P-3クラス 8時間) 9,600円→5%引き→9,120円
・レンタルバイク 車両補償(P-3クラス 1日) 2,000円
・比叡山&奥比叡ドライブウェイ通行料(田の谷峠~比叡山横川往復) 2,170円
・ガソリン 265円
・拝観料 550円
・その他飲食物、御賽銭など
次にレンタルするときは8%引きになるそうです。どこに行こうかな?
といいつつ、お伊勢参りしてみたいなぁとか思ってたりします。しかし、お金がない…
PR